三洋信販とは

三洋信販といえば様々な金融サービスを提供している消費者金融会社です。三洋信販という名前を知らない方でも、ポケットバンクは知っている方は多いと思います。テレビのCMでもよく流れていますね!実はポケットバンクは三洋信販の提供している消費者金融サービスの名称です。ちなみに会社名は“信販”となっていますが、一般的な信販会社ではなく、一部では個品クレジット事業も展開していますが、消費者金融サービスを中心とした専業会社です。
もともと三洋信販は九州を中心とする西日本が地盤だったのですが、2002年にはマイカルカード(現ポケットカード)を子会社化し、クレジットカード事業、保証事業、サービサー事業、金融周辺事業などに多角化を進め、急成長しました。さらに2007年には消費者金融大手のプロミスとの経営統合に踏み切り、融資残高で業界3位のプロミスと同7位の三洋信販が経営統合することで、日本最大の消費者金融会社が誕生しました。

三洋信販とプロミスの合併に至るまで

三洋信販がプロミスとの合併に踏み切った理由は様々ですが、一番は消費者金融の「過払い金の問題」に端を発する三洋信販の経営悪化が原因という見方が強いようです。順調に事業の拡大を進めてきた三洋信販でしたが、最高裁が2004年に利息制限法の上限(年15〜20%)を超える利息は事実上無効とする判断を示したことから、超過した利息分の返還を求める顧客が急増しました。そして、2006年12月には、三洋信販が受け取りすぎていた利息の返還額を抑えるために顧客取引履歴を偽造していたことが発覚し、この行為が貸金業規制法違反に当たると金融庁が判断し、12月20日に三洋信販の全営業店に対し業務停止命令が下されました。三洋信販が違法行為に走った背景には、顧客からの利息返還請求が増え続けていることへの危機感があったことが挙げられます。営業停止期間は2007年1月15日から1月26日の12日間で、大手の消費者金融に対する処分としてはこれまでで最も重い処分となりました。こうした過払い金の問題が三洋信販だけでなく、消費者金融の業界全体の経営悪化の引き金になっています。

三洋信販とプロミスの合併の波紋

三洋信販とプロミスの合併(経営統合)は消費者金融業界に大きな衝撃を与えました。なぜなら他の消費者金融会社も同じような状況に置かれているからです。アイフル、武富士、アコムなど有名な消費者金融の2007年3月期の最終損益は、どこも4000億円以上の損失となっていますし、すでに上場企業していた静岡県の消費者金融のクレディアは、負債総額757億円を抱え倒産、民事再生法を申請しています。消費者金融の業界内では今後、独立系のアイフルと武富士、外資系のレイク、CFJなどが台風の目になるのではないかと噂されており、注目を集めています。さらには、メガバンク系列の消費者金融会社も経営統合も一つの選択肢という意見が多く、最終的に大手メガバンクの系列に吸収されていくのではないか?という見方も強くなっています。
しかし、しばらくの間はメガバンクが中心となって再編を進めていくには、まだ多くの問題が多く、ここ1〜2年のうちに淘汰が進むと予測されています。つまり、経営基盤を強化できないところは市場から徹底し、経営体質の強化のすんだところから本格的な再編が始まっていくという見方が強いのです。これから消費者金融がどうなっていくのか目を離せません。

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